調理師試験とは?令和8年度の日程・受験資格(実務2年)・合格基準・合格率まとめ

調理師試験は、都道府県ごとに実施される年1回の試験です。令和8年度の試験日・受験資格の「学歴+実務2年」・見落としやすい「職歴に入らない業務」・6科目60問の出題形式・「合計6割かつ科目の足切り」という合格基準・公表されている合格率を、調理師法と各実施機関の公式発表をもとに整理しました。

最終更新:2026年7月28日

ご利用にあたって:本ページおよびアプリ「チョーリトール」は、政府・厚生労働省・各都道府県・公益社団法人調理技術技能センター・関西広域連合のいずれとも関係のない、個人開発の非公式サイト・アプリです。試験の日程・受験資格・受験手数料・申込方法などの正式な情報は、必ず受験する都道府県(または実施機関)の公式発表をご確認ください。根拠となる法令は e-Gov 法令検索の調理師法(昭和33年法律第147号)、実施機関の公式サイトは公益社団法人調理技術技能センターです。本ページの記載内容は執筆時点の公開情報をもとにしており、内容の正確性・最新性を保証するものではありません。

1調理師試験とは――免許をとる2つのルート

調理師は、調理師法にもとづく名称独占の国家資格です。免許を得るルートは法律上2つだけで、調理師法第3条は次のように定めています(免許を与えるのは都道府県知事です)。

このページで扱うのは後者、いわゆる「働きながら受ける調理師試験」です。試験そのものは調理師法第3条の2により、厚生労働大臣の定める基準によって都道府県知事が行うと定められています。ただし同条は、都道府県知事が「指定試験機関」に試験事務を行わせることができるとも定めており、実際には多くの都県が公益社団法人調理技術技能センターに委託しています。実施主体が分かれるため、試験日も受験手数料も全国一律ではありません。ここが調理師試験のいちばん分かりにくいところです。

出典:e-Gov法令検索「調理師法」第3条・第3条の2

大切な前提:試験に合格しただけでは調理師ではありません。合格後に、住所地の都道府県知事へ免許の申請をして、はじめて調理師の免許が与えられます(調理師法第3条)。北海道の案内では、調理師法施行規則の改正により令和7年4月1日以降の申請では医師の診断が不要になったことも案内されています。

2令和8年度の試験日程――実施主体で3系統に分かれる

令和8年度の日程を、公式発表で確認できた範囲でまとめます。ご自身が受ける都道府県がどの系統かをまず確認してください。

実施主体対象試験日(令和8年度)願書受付
公益社団法人
調理技術技能センター
(30都県から受託)
青森・宮城・秋田・福島・茨城・埼玉・千葉・東京・新潟・富山・石川・福井・山梨・岐阜・愛知・三重・鳥取・島根・岡山・広島・香川・愛媛・高知・福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島 2026年10月31日(土)13:30〜15:30(13時までに着席) 2026年5月7日〜6月3日(消印有効・簡易書留/受付終了)
関西広域連合 滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・徳島(10会場) 2026年7月12日(日)13:30〜15:30(実施済み) 受付終了
北海道 道内8か所(札幌・函館・旭川・釧路・帯広・北見・苫小牧・稚内) 2026年8月25日(火)13:30〜16:00 2026年4月30日〜5月15日(受付終了)
神奈川県 慶應義塾日吉キャンパス 2026年7月12日(日)10:00〜12:00(実施済み) 2026年6月3日〜6月5日(持参のみ・郵送不可)
岩手県・山形県 各県 受験申請は各県で受付(センターのページから各県案内へ)

出典:調理技術技能センター「令和8年度調理師試験」関西広域連合「【令和8年度】調理師に係る試験のご案内」北海道「令和8年度北海道調理師試験について」神奈川県「令和8年度神奈川県調理師試験のお知らせ」

センター実施(30都県)のその後の予定

出典:調理技術技能センター「令和8年度調理師試験」

受験手数料は実施主体ごとに違う

受験地受験手数料納付方法
東京都6,400円受験申請用書類に同封の払込取扱票で金融機関へ
神奈川県6,130円願書受付時にキャッシュレス決済(クレジット/二次元バーコード/電子マネー)

出典:調理技術技能センター「令和8年度調理師試験(東京都)」神奈川県

令和8年度はすべての実施主体で願書受付が終了しています。これから申し込む方は令和9年度が対象です。例年、関西広域連合や神奈川県は春先に、センター実施の30都県は5月上旬に受験案内の配布が始まり、6月上旬には締め切られます。「勉強を始めてから願書を探す」と1年待ちになりやすい試験なので、受験を考えている方は各実施主体のページを春のうちに一度確認しておくと安全です。

3受験資格――【1】学歴と【2】職歴の両方が必要

【1】学歴

外国人学校(朝鮮学校やインターナショナルスクール等)の卒業者、外国での学校教育が9年未満の課程の卒業者は、別途「学力認定書」が必要です。発行に時間がかかるため、住所地を管轄する都道府県の担当部署へ早めの問い合わせが必要とされています。

センターの案内によると、調理師法施行規則の一部改正に伴い「卒業証明書」の提出は不要になりました(令和8年度の提出書類より)。

【2】職歴――定められた施設で2年以上の調理業務

調理師法施行規則第4条に定める次の施設で、2年以上調理業務に従事したことが必要です。

施設・営業条件・除外
飲食店営業旅館・簡易宿所を含む。喫茶店営業を除く
魚介類販売業販売のみは除く
そうざい製造業
複合型そうざい製造業煮物(佃煮を含む)、焼物(炒め物を含む)、揚げ物、蒸し物、酢の物または和え物、およびこれらに米飯やパンを組み合わせた食品を製造する営業
寄宿舎・学校・病院等の給食施設継続して1回20食以上、または1日50食以上を調理して供与する施設

期間・勤務形態の数え方

出典:調理技術技能センター「令和8年度調理師試験」受験資格・職歴に関する注意事項

4ここでつまずく――「調理業務と認められない」ケース

受験資格でいちばん誤解が多いのがこの部分です。飲食の現場で2年働いていても、内容によっては職歴として認められません。センターの案内が明示している例を整理します。

調理業務とは認められない業務

そもそも「従事していた」と認められないケース

出典:調理技術技能センター「令和8年度調理師試験」職歴に関する注意事項

なお、提出書類の内容が事実と異なることが判明した場合、受験資格や合格が取り消されるほか、証明者も刑法の規定により処罰されることがあるとセンターは明記しています。判断に迷う場合は自己判断せず、実施機関(センターの調理師試験担当、または各実施主体)に事前に確認してください。パティスリーやカフェ勤務の方は特に、事前確認をおすすめします。

5試験科目・出題形式と合格基準

試験科目(6科目)

出題形式

合格基準――2つの条件を同時に満たす必要がある

センターおよび神奈川県の公表内容は、いずれも同じ趣旨です。

原則として全科目の合計得点が満点の6割以上であるものを合格とします。ただし、1科目でも得点が当該科目の平均点を著しく下回る場合は不合格とします。

ここが調理師試験の要注意ポイントです。総合点で6割を超えていても、極端に苦手な科目が1つあると不合格になり得ます。しかも足切りの基準は「〇点未満」という固定値ではなく「当該科目の平均点を著しく下回る」という相対的な基準なので、事前に何点取れば安全と計算することができません。捨て科目を作らないのが唯一の対策になります。

出典:調理技術技能センター「令和8年度調理師試験」試験概要神奈川県「令和8年度神奈川県調理師試験のお知らせ」合否基準

なお、科目ごとの出題数の内訳は実施主体の受験案内で示される場合があります。受験する実施主体の受験案内で確認してください。

6合格率の目安

調理師試験には全国一律の合格発表がないため、合格率は実施主体ごとに公表されます。公式発表で確認できた実績は次のとおりです。

実施主体・年度出願者数受験者数合格者数合格率
関西広域連合
令和6年度(2024年7月14日実施)
3,015人2,851人1,762人61.8%
北海道
令和7年度(2025年8月28日実施)
1,046人972人532人54.7%

出典:関西広域連合「(令和6年8月23日報道発表)令和6年度関西広域連合調理師・製菓衛生師試験の実施結果及び不適切問題について」北海道「令和7年度 北海道調理師試験合格発表」

おおむね5割台後半から6割前後で、国家資格の中では合格しやすい部類に入ります。とはいえ2〜4割は落ちる試験であり、年度・実施主体によって数字は動きます。上の2件はあくまで公表された実例で、他の都県の数字や今年度の数字を保証するものではありません。

関西広域連合の令和6年度の発表では、食品衛生学の1問が「正答が一つに限定できない可能性がある」として不適切問題と判定され、受験者全員を正解として採点したことも同時に公表されています。試験問題そのものが訂正されることもある、という前提は知っておいて損がありません。

7働きながらの勉強法

以下は一般的に言われている進め方の一例で、必ずこの方法で合格できると保証するものではありません。飲食の現場で働きながら受ける方が多い試験ですので、ご自身の勤務シフトに合わせて調整してください。

  1. 捨て科目を作らない――合格基準に科目の足切りがあるため、6科目のうち1つでも極端な苦手を残すのは危険です。特に食文化概論は出題数が少なく暗記中心なので後回しにされがちですが、少ない問題数のぶん1問の重みが大きくなります。
  2. 食品衛生学と公衆衛生学は数字で覚える――食中毒菌の潜伏期間、加熱の中心温度と時間、各種の法定期限など、似た数字が混ざる論点が集中します。単独で覚えるより一覧で対比したほうが混同しにくくなります。
  3. 現場の感覚に頼りすぎない――日々の調理経験は強い武器ですが、試験は法令・基準の記述を問います。「お店ではこうしている」と「法令ではこう定められている」が食い違う論点こそ出題されやすい、と考えておくのが安全です。
  4. 細切れ時間を使う――仕込みの合間や通勤中など、まとまった机の時間が取りにくい方が多い試験です。1回5分でも、間違えた問題に絞って繰り返すほうが定着します。
  5. 直前期は本番と同じ60問2時間で通す――四肢択一60問を2時間で解く時間配分は、事前に一度体験しておくと当日の負担が減ります。そのとき科目別の得点も必ず確認し、足切りの危険がある科目を洗い出しておきましょう。

8問題集アプリ「チョーリトール」

ここまでの内容を踏まえて、スキマ時間にスマホで学習を進めたい方向けに、調理師試験対策アプリ「チョーリトール」を開発・運営しています。

9運営者情報

本サイト・アプリ「チョーリトール」は、個人開発の屋号「アプリ製薬」が制作・運営しています。法人ではなく個人事業として運営しており、政府・厚生労働省・各都道府県・公益社団法人調理技術技能センター・関西広域連合とは一切関係がありません。収録している問題は実際の過去問題ではなく、法令等の一次資料をもとに独自に作成したオリジナル問題です。

お問い合わせ:apuriyakkyoku0614@gmail.com
プライバシーポリシー:/privacy

← チョーリトール アプリ本体へ戻る

出典・参考にした公式発表一覧