調理師試験の合格率【実施主体別・年度別】合格基準と科目別出題数
調理師試験には全国一律の合格発表がなく、合格率は実施主体ごとにバラバラに公表されます。公式発表で確認できた関西広域連合・北海道・静岡県・沖縄県の実績を年度別にまとめ、「6割以上かつ科目の足切り」という合格基準の実施主体ごとの正確な文言、関西広域連合が公表している6科目60問の内訳まで整理しました。
最終更新:2026年9月5日
1調理師試験に「全国の合格率」はありません
本ページを作成するにあたり、厚生労働省のサイトを「調理師試験実施状況」「都道府県別合格者数」などのキーワードで探しましたが、登録販売者試験のような全国集計PDFは確認できませんでした。見つかったのは、各実施主体が個別に公表する結果(報道発表・ホームページ掲示)と、厚生労働省が公表する「就業調理師数」「免許交付数」(e-Stat「衛生行政報告例」)といった試験の合否とは別の統計だけです。合格率を知りたい場合は、受験する都道府県・実施主体の公式ページを個別に確認する必要があります。
2公表されている合格率(実施主体別・年度別)
公式発表で確認できた実績を、実施主体・年度別にまとめました。公表されていない主体は「公表なし」としています(推測で埋めていません)。
| 実施主体 | 年度(試験日) | 出願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 関西広域連合 | 令和6年度(2024年7月14日) | 3,015人 | 2,851人 | 1,762人 | 61.8% |
| 関西広域連合 | 令和8年度(2026年7月12日) | ― | ― | ― | 執筆時点で確認できず(下記コラム参照) |
| 北海道 | 令和7年度(2025年8月28日) | 1,046人 | 972人 | 532人 | 54.7% |
| 北海道 | 令和8年度(2026年8月25日) | ― | ― | ― | 本ページ執筆時点で未発表 |
| 静岡県 | 令和7年度 | 572人 | 506人 | 280人 | 55.34% |
| 沖縄県 | 令和8年度(2026年4月実施) | 437人 | 407人 | 139人 | 34.2%(平均点324.1/600点) |
| 神奈川県 | 令和8年度 | ― | ― | ― | 公表なし(合格者の受験番号のみ掲示) |
| 栃木県 | 令和8年度 | ― | ― | ― | 公表なし(合格者番号のみPDFで公表) |
| 調理技術技能センター受託30都県 | ― | ― | ― | ― | 公表なし(都県ごとの合格者番号のみ公表、集計値は非公表) |
出典:関西広域連合「(令和6年8月23日報道発表)令和6年度関西広域連合調理師・製菓衛生師試験の実施結果及び不適切問題について」/北海道「令和7年度 北海道調理師試験合格発表」/静岡県「調理師試験」/沖縄県「調理師試験」
公表されている範囲では、おおむね5割台半ばから6割台が目立ちますが、沖縄県の34.2%のように3割台の実施主体もあり、実施主体によって振れ幅が大きいことが分かります。上記はあくまで公表された実例で、他の都道府県や今年度の数字を保証するものではありません。
3合格基準は「6割以上」だけではない――実施主体で文言が違う
合格基準は多くの実施主体で似た文言が使われていますが、細部まで確認すると2つの異なるタイプがあることが分かりました。
| 実施主体 | 合格基準の文言(原文どおり) |
|---|---|
| 調理技術技能センター(30都県) | 「原則として全科目の合計得点が満点の6割以上であるものを合格とします。ただし、1科目でも得点が当該科目の平均点を著しく下回る場合は不合格とします。」 |
| 神奈川県 | 「全科目の合計得点が満点の6割以上であるものを合格とし、1科目でも得点が当該科目の平均点を著しく下回る場合は、不合格とします。」 |
| 長野県 | 「採点は1問1点とし、原則として満点の6割以上を合格としますが、1科目でも得点が当該科目の平均点を著しく下回った場合は、不合格とします。」 |
| 沖縄県 | 「次の1かつ2を満たす場合に合格とします。1.全科目の合計得点が満点(600点)の6割以上(360点以上)であること。2.科目のどれかに0点がないこと。」 |
出典:調理技術技能センター「令和8年度調理師試験」試験概要/神奈川県「令和8年度神奈川県調理師試験のお知らせ」/長野県「令和8年度調理師試験について」/沖縄県「調理師試験」
46科目60問の科目別出題数――公表しているのは関西広域連合だけ
試験科目は公衆衛生学・食品学・栄養学・食品衛生学・調理理論・食文化概論の6科目、出題数は全国どの実施主体でも60問という点は共通です。ただし科目ごとに何問ずつ出題されるかを受験案内に明記しているのは、今回確認できた範囲では関西広域連合だけでした。
| 科目 | 出題数(関西広域連合・令和8年度) |
|---|---|
| 公衆衛生学 | 9問 |
| 食品学 | 6問 |
| 栄養学 | 9問 |
| 食品衛生学 | 15問 |
| 調理理論 | 17問 |
| 食文化概論 | 4問 |
| 合計 | 60問 |
出典:関西広域連合「令和8年度調理師試験受験案内」(PDF)3ページ
5合格率をどう読むか
- 相対評価ではなく絶対評価です。上位◯%が合格する試験ではなく、基準点を満たせば全員合格します。合格率が低い実施主体・年度でも、基準を超えれば必ず受かります。
- 「合格率」だけでは実施主体間を比較できません。問題は実施主体ごとに独自に作成されるため、同じ「6割」でも難易度は同じとは限りません。合格率の高低は、そのまま難易度の高低と単純に比較できない点に注意してください。
- 合格率が低い年度・実施主体=勉強量を増やす、ではなく、取りこぼしを減らす。絶対評価である以上、必要なのは「基準点を確実に超える」ことです。苦手科目を放置しないことが最優先です。
6よくある質問
Q. 調理師試験の合格率はどのくらいですか?
実施主体ごとに異なります。公式発表で確認できた例では、関西広域連合の令和6年度が61.8%、北海道の令和7年度が54.7%、静岡県の令和7年度が55.34%、沖縄県の令和8年度が34.2%でした。全実施主体を横断する全国集計は確認できていません。
Q. 合格基準は全国どこでも同じですか?
「合計6割以上」という基準はセンター・神奈川県・長野県など多くの実施主体で共通ですが、科目の足切りの考え方は主体によって異なります。多くは「当該科目の平均点を著しく下回る場合は不合格」という相対基準ですが、沖縄県は「科目に0点がないこと」という絶対基準です。
Q. 6科目60問の内訳は決まっていますか?
今回確認できた範囲では、関西広域連合の受験案内にのみ科目別の出題数(公衆衛生学9問・食品学6問・栄養学9問・食品衛生学15問・調理理論17問・食文化概論4問)が明記されていました。他の実施主体では内訳が公表されていないため、6科目まんべんなく対策するのが安全です。
Q. 合格率が低い実施主体だと受かりにくいのですか?
調理師試験は上位者から順に合格する相対評価ではなく、基準点を満たせば合格する絶対評価の試験です。したがって合格率が低い実施主体・年度でも、総合6割以上かつ科目の足切り基準を超えれば合格できます。
Q. 関西広域連合の令和8年度の合格率はどこで確認できますか?
関西広域連合は2026年8月21日に合格発表を行いましたが、結果の掲示期間は2026年9月4日午後5時までとされており、本ページ執筆時点(9月5日)ではすでに公式ページから集計値が確認できませんでした。結果を確認したい方は、発表直後にアクセスすることをおすすめします。
7合格率ではなく、自分の得点を上げる
絶対評価の試験で見るべき数字は、実施主体の合格率ではなく自分の得点です。科目ごとの得点まで確認しながら進められる調理師試験対策アプリ「チョーリトール」を開発・運営しています。
- 6科目のオリジナル問題823問(公衆衛生学・食品学・栄養学・食品衛生学・調理理論・食文化概論)
- 本番形式の模擬試験は科目別の得点まで表示(足切りの危険がある科目が分かる)
- 忘却曲線にもとづく復習・科目別の弱点分析
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8あわせて読みたい
出典・参考にした公式発表一覧
- 関西広域連合「(令和6年8月23日報道発表)令和6年度関西広域連合調理師・製菓衛生師試験の実施結果及び不適切問題について」
- 関西広域連合「令和8年度調理師試験受験案内」(PDF)――科目別出題数・合格基準
- 関西広域連合「【令和8年度】調理師に係る試験のご案内」――令和8年度結果の掲示終了案内
- 北海道「令和7年度 北海道調理師試験合格発表」
- 静岡県「調理師試験」――令和7年度実施結果
- 沖縄県「調理師試験」――令和8年度実施状況・合否判定基準
- 神奈川県「令和8年度神奈川県調理師試験のお知らせ」――合否基準
- 栃木県「令和8(2026)年度調理師試験及び製菓衛生師試験の合格発表」
- 長野県「令和8年度調理師試験について」――合否基準
- 調理技術技能センター「令和8年度調理師試験」――試験概要・合否判定基準